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◇ 血球細胞の分化段階(状態)と製品


Mylc細胞
Mylc細胞とは?
Mylc細胞(Myeloid lineage cell)は血液およびiPS細胞から分化誘導したミエロイド系細胞です。
Mylc細胞には大きく3つ特徴があります。
1.他の細胞に比べて刺激に対する反応性が高い。
2.同一の遺伝子情報を持ち均質であること。
3.大量、安定的な生産と供給が可能なこと。
3つの特徴から、均質で高精度な結果を必要とする
実験や研究に適しています。
Mylc細胞の分化誘導および作製
血液中の末梢血単核細胞(PBMC)から分化誘導したMylc細胞はaMylcと言い、
下記の様に誘導します。

iPS細胞から分化誘導したMylc細胞はiMylcと言い、下記の様に誘導します。

cMylcはiMylc細胞にACE2とTMPRSS2を発現させた細胞で、下記の様に作製します。cMylcはウイルスに対する感受性の高い細胞です。
Mylc-DENV及びMylc-Corona評価キットのMylc細胞はcMylcです。

aMylcとiMylcの違い
血液から誘導されるaMylcはiMylcに比べて生体に近い特性、反応を持つ細胞です。
一方iPS細胞から誘導されるiMylcはaMylcに比べて均質で標準化した遺伝子背景を持つ細胞です。
aMylcとiMylcは各種サイトカインによって反応性が異なり、最適な選択ができます。
実験や、研究によって選択が必要です。
細胞の選択に関しては一度ご相談頂けますようお願い致します。
Mylc細胞の使用用途
Mylc細胞は他の細胞に比べて刺激に対する反応性が高いです。
また、Toll様受容体やC型レクチン受容体など様々な受容体が発現しています。
受容体に対するリガンドが結合すると各種サイトカインの産生を増強します。
この細胞の能力を利用して、より高感度に化学物質、ウイルス、細菌、生物由来物質などの存在を確認したり、開発した薬剤が免疫機構を刺激しないことを確認したり、
免疫に関する様々な実験、研究に使用することができます。
Mylc細胞には貪食能があるため、対象の物質や液体が貪食対象となるか確認実験、
試験も可能です。
実施した貪食試験の参考例を動画でご紹介します。
カタログナンバー

cMylc細胞はMylc-DENV及びMylc-Corona評価キットのみでの販売とさせて頂いております。
細胞単品でご購入頂きたい場合はお問い合わせください。
Mylc細胞の分化誘導
aMylcとiMylcの違い
Mylc細胞の使用用途
型番
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